Thursday, July 16, 2015

英語まめ知識 その9


ABROAD or OVERSEAS?


すっかりご無沙汰してしまいました。

昨日から台風がばっちり近くを通過していてレッスンにくるひともあまりいません。
なので、ブログを書く時間ができちゃいました。

いいネタを仕入れていたので、やっとアップできる。よかった…ホッ!


というわけで、今日は ABROAD と OVERSEAS という言葉について



「海外・外国の」「外国で」「海外に」などの意味で、副詞でも形容詞としてもつかわれます。

副詞として

  • I've never been overseas.
  • I'm going abroad this summer.

形容詞として

  • He just came back from his long overseas trip.
  • Hotels abroad don't provide toothbrushes.


Abroad も Overseas も同じ意味なのですが、見た通り Overseas という言葉は「海の向こうの」という感じがしますよね。私たち日本人の「海外」という言葉とぴったり感性が合います。


ただ、この言葉に関してある日あるレッスンで生徒さんから

「海を挟んでない外国に行くのでもこの言葉使うんですか?」と質問が。


なるほど…。私たち日本人にとって、外国って海を渡らないといけない場所。「外国=海外」といってもなんの抵抗も疑問もありません。でも、アメリカ人は海を渡らなくてもカナダやメキシコへ、ヨーロッパ人やアフリカ人などに至っては電車で何カ国でも外国に行けちゃいますね。

やっぱり海を隔てていないと OVERSEAS は使わないんだろうなぁ…と考えていると、偶然そのレッスンに参加していた外資系にお勤めの生徒さんが

「私、職場のスイス人に聞いてみます!」と買って出てくれました。

数日後、メールが。(しかも英語で)

Today, I had a chance to ask the question to my colleague who comes from Switzerland. He said 'No, Europeans don't use it except for Englishmen' and told me that they use 'abroad' instead of it. Please tell this to the students who were in that class!
(今日、同僚のスイス人にあの質問をすることができました。彼によると、ヨーロッパ人はOVERSEASという言葉は使わないのだそうです。イギリス人を除いては。彼らはその代わりにABROADと言うようです。あのクラスにいた皆さんにおしえてあげてくださいね!)

一つだけ補足すると、イギリスでは Abroad ということの方が多いように思います。



いろいろこちらで調べてみると、つまり以下のような結論になりそうです。



ABROAD... 一般的に海外、外国を表す形容詞、または副詞

OVERSEAS…海を隔てた外国を表します 
      (㊟ 最後の’s’は単語の一部です。Oversea という言葉はありません)


その他はまったく同じ意味ですが、形容詞として使うときに

ABROAD は名詞の後に OVERSEAS は名詞の前に持ってきます。

例) overseas employment / jobs abroad


アメリカ人がカナダやメキシコに旅行するときに、I'm going abroad とは言っても、I'm going overseas というのはおかしく聞こえる、ということのようです。



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